背伸びしてみる景色

5milli/みっしゃん/そのほか

「言葉が必要なんだ」

年が明けて何をしたかといえば、おそらく人様の役に立つようなことはなにもしていない。

実家に帰ってさんざん犬を撫でくりまわしたので、犬の役には立ったかもしれない。

 

本を読み、漫画を読み、Wikipediaを読み、ときどき音楽を聴いたり動画を観た。初詣のおみくじは「吉」だったのですてきな当たり障りのなさだ。

そして休暇最後の日に、ライブを観て映画を観た。

 

わたしには咀嚼が難しい映画であったけれど、不意に飛び込んできて心に住みついたセリフがある。

ある男の嘆き。

「おれには言葉がない。言葉が必要なんだ」

 

少なくともわたしには言葉はある。

なにはなくとも言葉はあるよ。と、おもう。

そしてここしばらく、自ら発した言葉のことを考える。

 

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ひさしぶりの会話

 

その、たびたび交わした言葉はだれのもの

だれかに必要とされる言葉を吐くことができただろうか。できるだろうか。