2020-01-29 《カラーズ》 詩 おんなじ色をしてる きみとぼくは おんなじ色の 夜に両足を浸し おんなじ色の 朝焼けに肩を染める おんなじことばに笑い おんなじ味を舌に乗せ おんなじ音楽にくすりと こころを転がせて おんなじ色をしてる きみとぼくは ちがう大きさの靴をはいて ちがうバス停からそれぞれ 一日限りの旅に出る ちがうことばに怒り ちがう嘘に舌を染め ちがうコンビニのちがう音楽で ちがう涙をころり転がす 夕暮れが切り取られた ちがうバスから見たちがう窓 ああ、 こんなにもあの日と おんなじ色をしている