背伸びしてみる景色

5milli/みっしゃん/そのほか

《白線》

ちいさな警報と

オレンジ色の残量18%

寝ぼけまなこで

コードを探す


いつのまにか

夜は更けて

知らない間に

眠りこんでいたのだ


毛布の端に引っかかった

白いラインを手繰って

引き寄せた

この先に朝はある

のかな


もう片方の手は

ずっと繋いでいるから

あたたかく

汗ばんで


いる


ほのかに点灯した

みどり色は

安心のサイン


ここにはどこにも

境界はなくて

薄らかな距離を

手のひらがあたためる


繋ぎっぱなしの

線がひとつ

あるだけだ