2019-07-15 《白線》 詩 ちいさな警報と オレンジ色の残量18% 寝ぼけまなこで コードを探す いつのまにか 夜は更けて 知らない間に 眠りこんでいたのだ 毛布の端に引っかかった 白いラインを手繰って 引き寄せた この先に朝はある のかな もう片方の手は ずっと繋いでいるから あたたかく 汗ばんで いる ほのかに点灯した みどり色は 安心のサイン ここにはどこにも 境界はなくて 薄らかな距離を 手のひらがあたためる 繋ぎっぱなしの 線がひとつ あるだけだ