背伸びしてみる景色

5milli/みっしゃん/そのほか

《おふろ考》

《おふろ考》@詩人狼村2nd・調

 

いいにおいのする石鹸が
手から滑って湯船に落ちた
ゆるやかに溶けていく毎日
広くて深い場所へ行きたい

 

泡のようになめらかに
世界を滑って走れるかな
川のように平然と
下から上へは流れずに

 

海へ

 

おぼれるシャワーの耳元で
だれかがボクにささやいた
海に落ちた石鹸は
魚のごはんになるんだって

 

 

 

 

Q.詩人狼村とは?

A.ネット人狼掲示板上に忽然と現れし「詩会」

参加者は毎日最低1編の詩を書くというルール。

これはその(ちょっと変わったテンションの)中で書いたものです。